役所の庁舎や公民館に置いてある自販機。あの場所の多くは、入札で決まっています。
自治体が「この場所に自販機を置く業者を募集します」と公告を出し、一番高い使用料を出した業者が数年間その場所を借りる。それだけ。
ただ、公告の出る時期はかなり偏っていて、知らないと一年のほとんどを空振りで過ごすことになります。
公告の半分は 1〜2 月に出ている
国の官公需情報ポータルサイトに載った公告を、過去 1 年分(2025 年 9 月〜2026 年 8 月)数えました。自販機の設置の公告は 168 件、出した機関は 67 でした。
| 月 | 件数 |
|---|---|
| 2025 年 10 月 | 9 |
| 11 月 | 20 |
| 12 月 | 10 |
| 2026 年 1 月 | 45 |
| 2 月 | 46 |
| 3 月 | 7 |
| 4〜6 月 | 12 |
| 7〜8 月 | 18 |
1 月と 2 月だけで 91 件。半分以上です。11 月から 2 月まで広げると 121 件、72% になります。
なぜ冬か。多くの契約が 4 月 1 日に始まるので、そこから逆算して業者を決めておくわけです。
1 回の募集期間は 2 週間ほど
千葉市の一覧には、自販機の設置事業者の募集が 20 件ほど並んでいます。開いてみると、参加申請の受付はたいてい 2 週間前後でした。2026 年 2 月の例では、2 月 9 日から 20 日まで。短いです。
見落とすと、次の機会は数年先になります。千葉市の 2026 年度の募集では、設置できる期間が 2026 年 4 月から 2031 年 3 月までの 5 年間で、更新はありません。広島市も、期間が終わると更新せずに入札をやり直すと書いています。
決まり方は「一番高い使用料」
どちらの市も、最低の価格を決めておき、それ以上で一番高い額を出した業者に決める方式です。千葉市は月額。広島市は年額。売上の見込みから、払える使用料を先に計算しておく必要があります。
国のポータルだけでは足りない
困るのはここから。自販機の公募を出していても国のポータルには載せていない自治体が、思ったよりたくさんあるのです。岡山市・新潟市・船橋市は自販機の公募を出していますが、ポータルでは過去 1 年で 0 件でした。
公告は各自治体の「財産の貸付」や「入札」のページに、PDF で載っていることが多いです。探すのは骨が折れます。このサイトでは、政令市と都道府県庁を中心に 90 か所ほどのページを毎朝見て回り、公募らしいものを拾っています。全部の自治体ではありません。
年明けまでにやっておくこと
- 狙う地域の自治体の入札参加資格を確かめる(申請に時間がかかる自治体があります)
- 設置したい施設の人の出入りから、払える使用料の上限を決めておく
- 1〜2 月は毎日、公告を確かめる
このサイトのトップには、締切を確かめられた締切前の募集を載せています。締切は公告から自動で読み取ったものなので、応募の前には必ず原文を見てください。
出典
- 件数: 官公需情報ポータルサイトの検索 API で数えたもの(2026 年 9 月 18 日集計)
- 千葉市: 入札(見積)募集案件「その他」、文化施設の自販機設置事業者の募集
- 広島市: 自動販売機設置場所に係る一般競争入札の実施について