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自治体の自販機、落札額はいくらになるのか

自治体の自販機の入札には、たいてい「最低価格」が書いてあります。月 400 円。

月 2,200 円。

この額を相場だと思って札を入れると、まず負けます。

桁が違うからです。

2025 年度と 2026 年度に始まる契約の入札結果を、自治体の公式ページで拾ってみました。神戸市・名古屋市・札幌市・千葉市・大阪府・大阪市・船橋市など 10 の自治体、108 件です。落札額は、最低価格とほぼ同じものから 300 倍を超えるものまでありました。

最低価格の何倍で落ちたか

最低価格が公表されている自治体について、「落札額 ÷ 最低価格」を計算しました。

自治体件数何倍で落ちたか
名古屋市(市立高校など、教育委員会)211.1〜321.8 倍(中央値は約 46 倍)
名古屋市(市役所本庁舎)261〜171 倍
神戸市161.0〜97.7 倍(中央値は約 14 倍)
大阪府(下水処理場)39.2〜37.3 倍
札幌市(大通バスセンター)38.6〜21.2 倍
千葉市(文化施設)23.1〜4.2 倍
大阪市(区役所など)61.00〜1.29 倍

いちばん開いたのは名古屋市立工業高校の体育館前の 1 台です。

約 322 倍。

最低価格は月 400 円で、落札額は月 128,700 円でした。

名古屋市役所の本庁舎 1 階玄関の 1 台は、最低価格が月 900 円、落札額が月 154,330 円(税込)。神戸市の摩耶山・掬星台の 3 台は、最低価格が月 3,900 円に対して落札額が月 380,989 円(税抜)です。

今回見た物件の多くで、最低価格は「これより下では貸さない」という床にすぎませんでした。

相場ではない。

同じ市でも、場所でまるで違う

船橋市は最低価格を公表していませんが、落札額の差ははっきり出ています。2026 年度からの市役所本庁舎の入札では、3 階の 1 台が年 130 万円、5 階の 1 台が年 40 万円でした。同じ年のリハビリセンターの 1 台は年 3 万 8,000 円です(いずれも税抜)。

名古屋市役所でも、1 階玄関の月 154,330 円に対し、地下 1 階のエレベーター前は月 55,000 円でした。同じ建物で約 2.8 倍。

人がどれだけ通り、どれだけ買うか。

落札額を決めているのは結局そこだ、と数字を並べるとよく分かります。

札が 1 枚だけなら、最低価格で決まる

逆もあります。

神戸市の総合教育センターの 4 台は、どれも最低価格の月 2,200 円ちょうどで落ちていました。名古屋市消防局の出張所にも、最低価格の月 400 円で決まった物件があります。

札が 1 枚なら、そうなります。

人の少ない施設では、競争相手がいないことも珍しくありません。狙い目か、売上が立たない場所か。施設の中身しだいです。

大阪市は、最低価格が高めに置かれている

大阪市の 6 件は、どれも最低価格の 1.3 倍以内で決まっていました。阿倍野区役所の 1 台は、最低価格 月 50,505 円に対して落札額が月 50,506 円。差は 1 円。

大阪市のこれらは入札ではなく、使用許可を価格の提案で競う方式です。最低価格そのものが月 5 万円前後と高く、はじめから相場に近いところに置かれているように見えます。

「何倍で落ちたか」は、自治体が最低価格をどう決めているかで大きく変わります。倍率だけで比べるのは危険です。

数字を読むときの注意

落札額の書き方は、自治体ごとにばらばらです。

同じ「落札額」でも単位が違えば 10 倍、100 倍と見え方が変わります。まず単位をそろえること。

入札の前にやっておくこと

このサイトでは、自販機の設置を含む自治体の公募を毎朝集め、締切を確かめられたものをトップに載せています。応募の前には必ず自治体の原文を見てください。

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